経理BPOとは?業務内容・アウトソーシングとの違い・メリットをわかりやすく解説

経理BPOとは?業務内容・アウトソーシングとの違い・メリットをわかりやすく解説

公開日:2026.10.01  
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近年、人手不足やDX推進の流れの中で、経理BPOという言葉を目にする機会が増えています。経理BPOとは、記帳や請求書処理といった経理業務の一部または全部を外部の専門会社に委託する仕組みです。本記事では、経理BPOの基本的な意味から、混同されやすいアウトソーシングとの違い、導入によって期待できるメリット、検討時の注意点までを整理して解説します。経理業務の外部委託を検討し始めた担当者の方の参考になれば幸いです。

経理BPOとは?基本的な意味と注目される背景

経理BPOという言葉は聞いたことがあっても、具体的にどのような仕組みなのか、正確に把握できていない方も少なくないでしょう。まずは言葉の定義と、なぜ今この仕組みが注目されているのかという背景から見ていきます。

経理BPOの定義

BPO(Business Process Outsourcing)とは、企業の特定の業務プロセスを、プロセス単位で外部の専門企業に継続的に委託する経営手法です。経理BPOはその中でも、記帳・請求書発行・支払処理・給与計算といった経理領域の業務を対象とした委託形態といえます。単発の作業依頼とは異なり、業務プロセスそのものを継続的に任せる点が特徴です。

注目される背景

経理BPOへの関心が高まっている背景には、いくつかの要因が重なっていると考えられます。労働人口の減少にともなう経理人材の確保難、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応負荷の増加、そしてバックオフィス業務全般の効率化を求める経営判断などが挙げられます。こうした状況を受け、自社で経理体制を拡充するのではなく、専門知識を持つ外部パートナーに委託するという選択肢を検討する企業が増えているようです。

経理BPOで委託できる業務内容

経理BPOと一口に言っても、委託できる業務の範囲は委託先の事業者によって幅があります。ここでは代表的な業務内容を整理します。

日常的な経理業務

記帳、仕訳入力、請求書の発行・受領処理、支払処理、経費精算のチェックなど、日々発生する定型的な業務は経理BPOの委託範囲として比較的一般的です。これらは業務量が多く、かつルール化しやすいため、外部委託になじみやすい領域のひとつとされています。

月次・年次の専門業務

月次試算表の作成、給与計算、年末調整、法定調書の作成といった、専門知識や繁忙期対応が求められる業務も委託対象となる場合があります。ただし、決算業務など会社の意思決定に直結する領域については、委託範囲を限定的にする、あるいは自社でのチェック体制を残すといった運用がとられることも多いようです。

業務区分主な業務内容委託の傾向
日常業務 記帳、仕訳入力、請求書の発行・受領処理、支払処理、経費精算のチェック 定型化しやすく、委託範囲として一般的
月次・年次業務 月次試算表の作成、給与計算、年末調整、法定調書の作成 専門知識や繁忙期対応を目的に委託されることが多い
決算関連業務 決算書類の作成支援 委託範囲を限定し、自社のチェック体制を残すケースが多い

経理BPOとアウトソーシングの違い

経理BPOとよく似た言葉に「アウトソーシング」がありますが、両者の関係について整理しておきます。

言葉の使われ方の違い

アウトソーシングは、業務の一部を外部に委託する取り組み全般を指す広い言葉として使われることが多いようです。一方でBPOは、その中でも業務プロセス全体を継続的に外部委託する形態を指す、やや限定的な概念として使い分けられる傾向があります。実務上は両者がほぼ同じ意味で使われている場面も見られますが、BPOの方が「プロセスごと任せる」というニュアンスを含むと理解しておくとよいでしょう。

BPRとの違いにも注意

なお、経理業務の見直しという文脈では「BPR(Business Process Re-engineering)」という言葉も使われます。BPRは自社の業務プロセスそのものを見直し・再設計する取り組みであり、外部委託を前提とするBPOとは目的が異なる点に注意が必要です。自社改善を先に進めるか、外部委託を検討するかは、自社の課題や体制によって判断が分かれるところと考えられます。

経理BPOを導入するメリット

経理BPOの導入によって、どのような効果が期待できるのでしょうか。代表的な観点を整理します。

業務負荷の軽減とコア業務への集中

定型的な経理業務を外部に委託することで、社内の経理担当者は経営判断に関わる分析業務など、より付加価値の高い業務に時間を割きやすくなると考えられます。特に少人数の経理体制では、この効果を実感しやすいのではないでしょうか。

専門性の確保と属人化リスクの軽減

経理BPOを提供する事業者は、法改正への対応や専門知識の蓄積を業務として行っているため、自社で最新知識を維持し続けるよりも効率的な場合があります。また、特定の担当者に業務が集中する属人化の状態からも、一定程度距離を置ける可能性があります。

コストの最適化

採用や教育にかかるコスト、繁忙期の人員確保にかかるコストを抑え、業務量に応じた費用で運用しやすくなる点もメリットといえます。

経理BPOを検討する際の注意点

メリットがある一方で、導入にあたって事前に確認しておきたい点もあります。

委託範囲とセキュリティ体制の確認

経理データには取引先情報や口座情報など機密性の高い情報が含まれるため、委託先のセキュリティ体制や情報管理の仕組みを事前に確認しておくことが望ましいといえます。また、どこまでの業務を委託し、どこからを自社で確認するのか、委託範囲の線引きを明確にしておくことも重要なポイントのひとつです。

コミュニケーション体制の確認

外部委託後も、月次の締めや急な確認事項が発生した際に、委託先とスムーズに連携できる体制があるかどうかは事前に確認しておきたい点です。委託後の運用イメージを具体的にすり合わせておくことで、導入後のギャップを減らせる可能性があります。

まとめ

経理BPOとは、記帳や請求書処理といった経理業務のプロセスを外部の専門会社に継続的に委託する仕組みです。アウトソーシングという言葉との違いはニュアンスの差にとどまる部分もありますが、自社改善を目的とするBPRとは目的が異なる点は押さえておく必要があります。業務負荷の軽減や専門性の確保といったメリットがある一方、委託範囲やセキュリティ体制、委託先とのコミュニケーション体制は導入前に整理しておくべき事項のひとつです。自社の経理体制の課題を整理したうえで、外部委託という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者

株式会社ベルシステム24 ソリューションサイト編集部

コンタクトセンターの立ち上げ・運営のTIPSやAI活用事例など、現場に役立つ情報を発信しています。